作者はキリストの死と復活を、一つの同じ動きの中に表現しようとしています。
両腕は勝利のVの字を描いています。
曲げられた膝は、天国に向かって自ら飛翔するために、イエスがその踵で地獄を蹴ったように思えます。
神の力である右腕は、すこし長めで、復活を表わしています。
頭を傾けている左の腕は少し短く、人間が神の栄光に入るまでの神の痛みと苦しみを表わしています。
天に向けられたお顔は、いと高きところの真実を見つめるようにと、私たちに呼びかけています。
(作者の言葉より)
十字架の前方やや上部にあるキリスト像は、キリストの死と復活をシンボリックに表現しています。
十字架の背後の石はタテに埋込まれ、天に昇られるキリストのイメージを生み出しています。
照明を受けた像はその影が十字架を支えているように見えます。ぜひご覧下さい。
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