「教会委員長就任にあたって」

寄 稿
教会委員長就任にあたって

2019年度司牧評議会委員長 小俣 浩之

 これまでお二人の委員長のもと、3期6年にわたり副委員長として過ごしながら委員長のご活躍ぶりを間近に拝見させていただき、とても私はその器ではないと痛感していました。半面、委員長のご苦労の大きさも近くにいてよくわかり、せめて私が委員長を引き受けることで、教会奉仕に携わる方々の負担がほんの少しでも軽くなればと、今回の互選会には腹を括って臨みました。そして何よりも、豊島神父様の過負荷が相当なものであり、今後その度合いが増すに違いないことを実感するにつれ、少しでも雑務を引き受け、せめて精神的負担だけでも軽減させていただくことができればと願い、委員長を引き受けさせていただくことにしました。

 ところで今年度のスローガン、もう覚えていただけましたか?「弱音・不安は神様に預けて、受け入れあう笑顔をもらいに行こう」です。腹を括って互選会に臨んだものの、いざ本当に委員長として選出されたときは、ああどうしようと悶々とした日々を過ごしていました。果たして私などがこの任をこなすことができるのか...、主がお望みならば私をお使いください、そう祈るばかりでした。いよいよ信徒総会も迫ったある日、今年度のスローガンとして神父様から頂いたのが、「弱音・不安は神様に預けて...」でした。この言葉がそのときの私の心にすっと染みわたり、気持ちがものすごく軽くなったのです。他にもいくつか素晴らしいスローガン候補があったのですが、もうコレ、これしかありませんよと神父様に即答したのでした。皆さんもきっとありますよね、なんだか面倒くさいなあ、心配だなあ、どうしよう、そんなふうに思うこと。そういうのは神様にお預けしてしまいましょう。そして一歩踏み出したその先に、「受け入れあう笑顔」を見ることができるのです。

 私は本来、フィーリングで生きているような人間で、整理整頓して考えることや、統率力に長けているとはとてもいえません。ですので、私のやるべきことは、まずは皆さんが様々な奉仕をしやすくなるように努めることかなと思います。それと、これから委員長になる方のためにも、特にもっと若い世代、現役バリバリの方でも(こんなふうですが私も現役バリバリのつもりです)、チーム力で委員長できますということも示せたらいいなと思っています(副委員長の方々、引き続きよろしく!)。

 さて、現実に目を向けると、たとえば建物維持等のためにお金は非常に重要な課題です。これについてはさらに多くの皆さんに、いっそう意識を高めていただきたいところではありますが、そのためにあまりにギスギスとしすぎては、本末転倒、それどころか教会自体が不活性化し、かえって経済状態が悪化するリスクもあるのではと考えています。
 いろいろと皆さんにご協力を仰ぐこともあるかと思いますが、どうかこれからも気持ちをひとつにして、受け入れあう笑顔に満ち溢れた素晴らしい共同体として、多摩教会がさらに発展するよう、ご一緒にがんばりましょう。よろしくお願いします!