お知らせ:教会での葬儀について

教会での葬儀について

典礼委員会 竹内 秀弥

 この度、信徒の方から教会の葬儀について、一般的にどのように考えて行動すべきか教えて欲しいとの問い合わせがありました。地方によってまた教会によって多少の違いはあるようですが、多摩教会の典礼部として考えていること、実際に行っていることをお伝えします。

 キリスト者は、人間の死をイエス・キリストの死と復活に結ばれる出来ごととしてとらえ、永遠のいのちに招き入れる神のわざであると信じています。ですから、死者がキリストと共に永遠のいのちに迎え入れられるように神に祈ることは、キリスト者の使命でもあります。
 教会はひとつの家族ですから、たとえよく知らない間柄であっても、キリストによって結ばれた我が父母であり我が兄弟であるとの原点に立って、ご遺族やご友人と共に祈り、葬儀のお手伝いをすることを大切にしています。
 葬儀はご遺族の方の意向に沿って行われますから、時には近親者のみで見送りたいと希望される場合もありますが、それは教会の皆さんに迷惑をおかけしたくないと遠慮しての場合が多く、実際には多くの方が参列すると本当に喜ばれるものです。通夜、葬儀ミサに一人でも多くの信徒が参列し、共に祈り聖歌を歌うことによって共同体としての一致が生まれますし、そのような姿は一般の参列者に教会が本当の家族であることを知らせることにもなります。
 自分の葬儀のことを考えても、大勢の信仰の家族に囲まれて祈ってもらえるのはうれしいことなのではないでしょうか。
 多摩教会の葬儀には、イエスのカリタス修道会のシスター方が必ずと言って良いほど、参加されていることもあり、山口院長にどのように考えて参加されているのか伺ったところ、次のようにお返事くださいました。
 「私どもの創立者は、亡くなられた方のためにお祈りすることを勧めてくださっていました。教会の葬儀というものは、死者のために祈ることはもちろんのこと、悲しみの中にあるご遺族の方々に神が慈しみを注いでくださるように祈り、亡くなられた方がキリストの復活に参与されたことを想い起こし、私たちもキリストの死と復活に与ることが出来るよう、共に心を合わせてお祈りさせてもらっています。こういった観点から出来るだけ参加させていただいています。」
 親しかった方の時はもちろん、あまり交流のなかった方の時も、教会の葬儀には時間の許す限り参列して頂きたいと考えております。
 服装についてのご質問もありましたが、仏式神式のような厳格な決まりはありません。一般には黒色を基調としていますが、勤務先などから直接参列する時もあり、固く考える必要はありません。祭壇周りの生花などもご遺族の方の希望に合わせて、暖色系の明るい色が使われることも多い昨今です。お花料については、必ずしも必要ではありません。参加することがより大切なことと思います。
 いずれにしても、大切なのは、わたしたちは一つの家族だという信仰です。参列した人が皆、本当に神の愛と教会の暖かさを感じられるような葬儀を心がけたいと願っています。