洗礼までの道のり(受洗者記念文集)

レイマン(仮名)

 初めて多摩教会に縁があるようになって、5カ月が過ぎました。しかし、いまだ実感が湧きません。

 ある日、川原を歩いていると、何ものかに吸い込まれるように、体が自然とある建物の中に入っていきました。気が付くとそれは多摩教会でした。
 入り口で入門係の人にミサの時間を案内され、信徒館の慣れない空気の中、ミサとは、どういうものなのか気になり、待つことにしました。
 ミサが始まり、晴佐久神父様の入場と共に、周りの皆が、神父様に引き寄せられたように感じました。いよいよ神父様のお説教が始まりました。初めて聞く私にも、大変わかりやすく、心地よく聞くことができました。今の自分の居場所はここだと思いました。
 すがすがしい思いの中でミサが終わり、神父様と一対一の会話になったとき、何ともいえないオーラに威圧されました。神父様からひと言、「気になる奴」と、強い言葉で言われ、ミサ初日は終わりました。

 それをきっかけに多摩教会に行くことになりました。毎週金・土の入門講座やミサに参加することで、いろいろな方々とコミュニケーションを取ることができるようになりました。また、いろいろなイベントを通して仲間もできました。
 今では、教会が、私の生活の一部になっています。

 今回、洗礼を受けたことで、カトリック信者として、より信仰を深め、神父様や教会の皆様に感謝の心を持ちながら、生活したいと思います。「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン」と、十字を切ることの喜びと感謝の気持ちで生きていきたいと思います。
 まだまだ未熟な私ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。