1月:「初金家族の会」からのお知らせ

「初金家族の会」からのお知らせ

島田 潤一

 1月3日が初金の日となりました。初金ミサは幼児洗礼式を含めた式次第で行われました。
 今年の初金家族の会は、従来の自由な対話に加え、「初金の福音を語る」との要素を入れてみたいと考えています。
 ルカによる福音書15章には三つの寓話があります。そのなかのコインの寓話は、一日の生活のための必要なコインを無くしたが、捜しだし、喜んだとの話ですが、最後の神の使いたちの間に喜びがあるとの所と繋がりが直接的なものでない感じです。しかし、ここでコインを、一日を生きる大切なもの、明日を生きる希望と捉えると、灯火は神様の光、福音と捉え、家中を掃く心を覆う思い込み、不安、欲望などを取り去り、赤子のような無垢の透明な心でもって、「捜す」は祈る、希望を捜し出すまで祈ると解釈します。すると、コインを捜し出すことは明日を生きる希望を見いだすことと解釈できて、罪を離れ、神の使いたちの喜びにも繋がります。ここで、希望を捜す神による光を明るいものとしなければ、捜し出すのは難しくなります。
 初金の福音、心に残る聖書の言葉、教皇、聖者、回勅、説教の言葉などを語り合い、分かち合い、心のなかの神の光を輝かせたいと思います。希望は信仰と言えるほど深い関わりがあります(教皇ベネディクト16世回勅「希望による救い」)。ヨハネによる福音書では、「言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている(ヨハネ1.4-5)」と、神と命と光の関係を示しています。光の中に希望を見出したとき、その喜びを人々に話したくなるものと聖書は示しています。
 初金家族の会は初金ミサの後、10時ごろより信徒会館で予定しています。初金ミサに出席される方は初金家族です。心ある方の参加を期待します。