10月:「初金家族の会」からのお知らせ

「初金家族の会」からのお知らせ

 10月6日(金)、豊島神父様はお説教で、「今日の答唱詩編に、『あなたは私の隠れ場、苦しみから私を助け出し、救いの喜びでおおってくださる』とあるとおり、私たちが落ちこんだとき、傷ついたときにこそ、救いの手を差し伸べてくださる神様の本当の素晴らしさに向き合うことが大切です。苦しいときには、愛のみ心の次なるわざを待ちましょう」と話されました。

 続いての初金家族の会では、府中の島田潤一さんが遠藤周作著『沈黙』の脇役、キチジローの生き様を取り上げ、当時の信仰環境や、「主の祈り」の人を許すということなどについてお話しなさいました。
 参加者からは、「人はそれぞれ価値観、感情を持っている。相手の価値観を認めることも必要」「ただ許すというだけでなく、差別のない社会を目指し、自然環境を良くするように努めることなどが大事」「相手を許さないという自分自身の気持ちを許すこと」「もともと作品のタイトル『沈黙』が、遠藤氏自身が用意した『日なたの匂い』であったことで明らかなように、砂の文化の中で生まれた宗教が、石の文化で西欧化し、それが木の文化の日本でどのように受けいれられ、とけ込まなければならないのかが著者自身の探究であり、もがきだったのでは・・・」など、さまざまな感想、意見が述べられました。