2017年11月号 No.531

発行 : 2017年11月25日
【 巻頭言:主任司祭 豊島 治 】


邁進します

主任司祭 豊島 治

 紅葉もおわり、冬の訪れを感じる中 マスクをしながら通りを往来している人が多く見られます。体調管理に留意する時期ですね。
 11月23日には幸田司教さまがいらして現在の福島(南相馬市)体験から私たちに示唆をくださいました。これからは平神父さま、12月10日前後には鶴巻神父さま、12月24日には寺西神父さまが多摩教会にいらしてくださいます。それぞれの神父さまの当日スケジュールは「多摩カトリックニューズ」今月号に記載されています。どうぞ確認ください。

 私事ではありますが、寺西神父さまは私が中学・高校生のとき通っていた高円寺教会の主任司祭で7年間おられました。そのときの助任司祭は幸田神父さまで3年間でした。私は反抗期であり、自分の有り様にもがいた時期(今も継続してますが)でした。また司祭召命を抱かせるきっかけもいただきました。
 その後、神学院院長としての寺西神父さまに再会し、幸田司教さまとしてお迎えすることになります。ですからお会いすると緊張します。

 多摩からいらした寺西神父さま関連の本には、多摩教会の初代主任司祭としていらしたときから書き続けておられた多摩カトリックニューズの巻頭言文書があり、私は許可もとらず立ち読みしていました。記憶力旺盛の時期ですから暗記したかと思うくらい頭にはいりました。文中にある八巻さんや諸葛さん、晴佐久さん(昌英さんのお父様のほうです)は見たことないけど、どんな人なのだろうと想像していました。ですから2016年、私が多摩教会主任の任命をうけたときびっくりしました。そして中学のとき読んだ文章の内容が頭に思い浮かび、「赴任にあたって予習はばっちりだ」と思ってしまいました。実に33年前から予習していたことになりますから。

 はじめ多摩教会は「旅する教会」という名を看板に邁進してきました。それぞれの家庭を訪問しミサ、借家、マンションそれぞれを使って、使い切って邁進し、聖ヶ丘の地に集いの場を建てました。その過程は今風のことばをつかうと「SCRAP & BUILD」なのでしょう。それでいくと、45年の多摩教会史のなかで聖堂を如何に維持し、将来につなぐかの過渡期が今からとなります。人との関わりには「今」を基準に据えますが、建物となると15年から20年以上先を見越して考えるものです。毎週建物の点検をしていますが、さらにしっかり現状をみて来年から加速してトライしていくことになり、また簡単にはできないことですから、皆様には不便さへ理解と呼びかけに応えていただくことをお願いすることになります。

 東京大司教として神さまは菊地功司教様をあたえてくださいました。教会の役職定年もって単純に考えると、17年間この聖務にあたられると考えられます。私たちも、いままでのことをふり返って感謝をもち、今を確認し、この先の未来という希望へ邁進する人生の旅を神さまとともに歩んで行きましょう。

【 連載コラム 】


「荒野のオアシス教会を目指して」

やさしく、あたたかく、心からのオアシスづくり
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第83回
今年の教会バザーを振り返って

バザー実行委員長 佐々木 邦雄

 今年のバザーは悪天候の中での開催となりました。雨天対策は行っていたものの、正直なところ不安な気持ちで当日を迎えました。しかし、多くの方々のご協力と、教会メンバーの一致団結により、「神様のぬくもりのしるしになろう」のスローガンにふさわしいバザーになったのではないかと思います。
 さまざまなサポートや物品提供、販売協力など、まずは、皆様に心から御礼申し上げます。

 次に、今年のバザーでの感想を、順不同ですがお伝えします。
◎準備
 昨年のバザー実行委員会は、お盆明けからのスタートで、準備に十分な時間が割けなかったため、今年は4月に立ち上げ、6回の実行委員会を開催しました。十分な準備期間と、活発な議論を重ねたことが良い結果につながったと思います。
◎神父さんを囲むおしゃべり会
 設定時間を明確にするため、今年は1時間を確保しました。神父様には長時間お話し頂き感謝しています。
◎手作りアート
 手作りアートは「素晴らしかった!」の一言に尽きます。多摩教会のバザーを代表する企画になりました。なお、「作品への作者の思い、エピソードや物語をうまく説明できれば、もっと良かった」との意見が出ましたので、来年に活かしたいと思います。
◎献品
 値段の付け方、売れ残り品の処分、「売り物」にふさわしくない物品などが問題となっていたため、献品を新品に限定しました。賛否両論あり、品物が集まるか不安でしたが、十分な提供があり、また、「新品」のため、値付けしやすい、高値を付けられる、売れ残りが減るなどの効果もありました。
◎その他の企画や出し物
 中嶋委員長が中心の企画、「野菜・果物販売コーナー」は、青年会の協力もあり、大変好評でした。カフェ・オアシスや各地区の出し物も、昨年以上の売り上げがありました。「ビンゴ」も、教会学校の子供たちがカード販売で頑張ってくれました。悪天候のため、「焼きそば販売」や「ビンゴ」は信徒館で行うことになりましたが、結果的には、信徒館に多くの人が集まり、盛り上がるというメリットもありました。
◎ミニバザー
 翌週のミニバザー、翌々週の手作りアート作品販売でも多くの売り上げがありました。
◎広報活動
 悪天候のため、今年は外部のお客様が少なかったですが、周辺の方々に教会を理解して頂くことは、バザーの目的の一つでもあるため、広報活動は継続することが大切だと思います。
◎献金
 今年の目標は、「多く人が集まり、皆が楽しむことができ、結果として多くの献金が集まるバザーにしたい」でした。結果として、昨年を上回る約69万円の献金ができました。来年もこの理想を追いたいと思います。献金先はカリタスジャパンで、九州北部豪雨に対する復興支援に充てられます。
◎その他
 〇 地区連絡網を利用した案内は、効果があったと思います。
 〇 タープテント、折りたたみ式テーブルの設置で、地下駐車場の会場が明るく感じられました。
 〇 備品購入費や光熱費等に鑑み、次回以降、献金の一部を教会へ還元する検討が必要だと思う。
 〇 企画・出し物で、過度な個人への依存や負担は避けるよう、配慮が必要だと思われます。 

 当教会のスローガンは、「荒れ野のオアシス教会を目指して-やさしく、あたたかく、心からのオアシスづくり-」であり、バザーの目的の一つは信徒間の親睦です。今後も、教会メンバーが一致団結し、文字どおり「オアシス」と感じることができるバザーになることを目指したいと思います。

【 お知らせ 】


「初金家族の会」からのお知らせ

 12月1日(金)のごミサに引き続き、聖堂で正午まで、「初金家族の会 クリスマス・ミニ・コンサート」を開催します。カトリック多摩教会の波多野直子さんのオルガン演奏、フォルティッシシモ・シンガーズのコーラスで、ゴスペル、トータル・プレイズなど、親しみやすいクリスマス曲の数々です。 
 師走のひととき、美しい調べを、どうぞご一緒にお楽しみください。どなたでも、大歓迎です🎄