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2003年11月号 No.363  2003.11.8

感謝の祭儀(エウカリステイア) 加藤 豊神父
バザー報告 各地区委員

      感謝の祭儀(エウカリステイア)

                       主任司祭 加藤 豊神父

 わたしがまだ20代半ばの頃でした。そのころわたしは新富町にあった小さな広告制作会社に勤めていました。ある年の11月23日「勤労感謝の日」、その日はさすがに休日出勤もなく、実家でごろごろと寝ころんで、テレビを見ていたときのことでした。そんなわたしに母が一言つぶやきました。「いい天気なのに、おまえ何処にもいくとこないのかい?誰かいい人いないのかい?いつまでそうやって、ごろごろしてるつもりだい?」。わたしは「いいじゃないか、今日は勤労感謝の日だよ。普段から過酷な労働で疲れている我々労働者は、この日とばかりに休息したいのさ。だいたいちゃんと税金納めてるんだし、国から感謝されても当然なのに、せっかくの休みに出かける金もありゃしない。税金が高すぎるんだよ」と返事をしました。すると母は「そうゆうセリフは本当に『勤労』している人がいうことなんだよ。おまえのような怠け者には感謝もへったくれもあるもんか。しっかり稼がないからいけないんだよ」といいました。それもそうだな、と思ってしまったわたしも情けないのですが、それ以上に当時、母もわたしも勤労感謝の日といえば「きまじめな労働納税者に対して国が設けた休日」という程度の理解しかなかったわけで、これまた今にして思えば少々偏った見方であったろうと思います。
 人間社会に種々の善益をもたらす各自の業(わざ)に敬意を表して、感謝し合う日、それが勤労感謝の日であります。労働がそれに支払われる賃金によって評価される今日、「労する」という言葉の内容は大きく変わってしまったのかもしれません。日頃わたしたちが共に捧げているミサ(感謝の祭儀)、それはまさに神である父がわたしたちのために「労」してくださったことへの感謝であり、その生きた記念であるといえます。イエス・キリストの死と復活という出来事こそ、神ご自身が全世界に向けておこなわれた至上の業でした。それゆえイエスが復活された週のはじめの日、わたしたちはひとつに集ってみずからの一週間の業を捧げることで、今なお多くの人の救いのために「労」しておられる神に協力し、「御心が行われますように」とか「御国が来ますように」とか「現代(社会)に平和をお与えください」とか、そんなふうに繰り返し祈っている、というわけです。もちろんこの場合、わたしたちが「労」した末の実りは、賃金によって評価されるべきものではなく、信仰の喜びとして感謝すべきもの、その実り自体が価値あるものであります。


恒例の秋のバザーが行われました
 
久しぶりのビンゴも盛り上がりました

        バザー報告
                    婦人部   末元 真理
 今年は、婦人部で何か出せませんかとの依頼があり、それならば・・・と奮起し、プリンを作ることと相なりました。
 事前練習を経て、前日に52個作り、当日、オレンジを添えて売りました。好評のうちにほどよいテンポで完売 作るも売るも無理なく、楽しめる量であったと思います。

        バザー報告
                    豊ヶ丘・貝取地区 内山 啓子・洗川  静子
 お惣菜担当でしたが、無事に全部売れてほっとしています。ご協力を感謝しています。

        バザー報告
                    鶴牧・町田地区 下津 ひとみ
 鶴牧・町田地区は、恒例の「おでん」を作り、販売しました。前日に仕込みをすませ、何度も味の確認をして、バザーの日、販売。好調に売れ、30分程で約60食、完売致しました。
 “おいしかった。”、“買いたかったのにもう売り切れていたのよ。”という声があり、嬉しい限りでした。

        バザー報告     落合地区 吉越 作美
 落合地区では、おかずを売ることでバザーへの参加でした。少人数のスタッフでしたが、各々の自信のある家庭料理を当日の朝持ってきて皆でパック詰めをし、販売です。
 隣の売り場はかおり保育園のシスター達のクッキーです。売り手が上手だったのか、 30〜40分程でシスター達のクッキーと同時に完売となりました。
 その後は他の売場をのぞいてみたり、ビンゴゲームを楽しんだりと、余裕のあるバザー参加となりました。

        秋のバザー     桜ヶ丘地区 佐倉 リン子
 桜ヶ丘地区はちらし寿司とほぼ定着したように思います。お米を5キロ寄付していただけるのはほんとうに有難いです。しかも上等のお米を。炊き損なっては大変、と、代々地区委員に伝わる連絡帳と首っぴきで、水加減。たっぷりの具は全員分業で用意し、うまく混ったご飯を、さて何gづつパックするかで、未だにはたと皆で考えてしまうのであります。試行錯誤、尚も実験を重ねているちらし寿司であります。手芸品は、年間を通して考え、暇の時に作るようにしています。

        献品係りから     乞田地区 加勇田 明子 
 皆様のおかげで沢山の献品が集まり、おかげ様で売上げもいつもより多かったそうで、とても嬉しかったです。また共通の目標(建設資金の足し)を持って僅か二日間でも共に作業したということは、良い経験でした。
 たで、とても疲れました。前日の値付けは1時〜5時過ぎまで(8人)かかりました。当日は、荷物運びと、昼食時に何人かの方に手伝っていただきましたが、最終的な後片付けは6人でした。全員、年をとったことを痛感しました。ですから、感想は“楽しくて・疲れた”が本音です。

        バザー報告    関戸・一の宮・府中・日野・野猿 松原  文子
 例年のように、お赤飯は早朝に炊き上げ、水まんじゅう・パンはすでに前日までに作られていますので、皆でお赤飯のパック詰め、水まんじゅうとパンは展示と、順調なスタートです。パンは写真のついたカタログが置かれ、あっという間に売り切れです。お赤飯もこれに続き完売。皆様のご協力ありがとうございました。


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