5/19(日)司教特別講話:森 一弘司教様

20190519


多摩教会は、2022年春、創立50年周年を迎えます。
そこで、カウントダウンの企画がスタート。
初回は、森一弘司教さま主司式のミサと講話です。
ミサは5月19日(日)10時から、講話はミサ後、11時前くらいからです。

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 日本のカトリック教会は、21世紀が始まる前から、人間の「いのち」が社会構造の仕組みによって、危機にあることを訴えてきました。2001年、司教団は、「21世紀への司教団メッセージ」として、いのちの尊さを訴える『いのちへのまなざし』を発行。手に取りやすい工夫もあり、頒布して、世界にも広がりをみせました。森司教さまは、その初版の編集に携われ、国家や民族、体制などの枠を越えた、人間の「いのち」の尊さを訴えておられます。
 共に考え、祈り、次に続けるためにも、皆さま、ぜひご参加ください。

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💠 司教特別講話 💠
講 話: 森 一弘司教(名誉司教/真生会館理事長)
演 題:「いのちへのまなざし」
日 時: 2019年5月19日(日)10時のミサ後、11時前ごろから12時ごろ
    = 10時のミサ主司式:森一弘司教、共同司式:豊島治神父(当教会主任司祭)
場 所: カトリック多摩教会Google Map 聖堂
= 無 料*申込不要 =

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🔹 森 一弘(もり かずひろ) 司教 🔹
 1938年 神奈川県生まれ、1967年 ローマにて司祭叙階、1985年 司教叙階、白柳誠一カトリック東京大司教区大司教(1994年から枢機卿)のもとで補佐司教、2000年 補佐司教引退。現在、財団法人・真生会館の理事長として、講演、執筆、黙想指導などに携わる。著書多数。

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🔹 参 考 🔹
・ 「いのちへのまなざし 二十一世紀への司教団メッセージ」(カトリック中央協議会)
・ 「いのちへのまなざし【増補新版】」(カトリック中央協議会)
・ 「いのちへのまなざし」(カトリック中央協議会出版部ブログ、2018.05.10)
・ 「私の薦めるこの一冊/いのちへのまなざし【増補改訂版】」(Laudate/シスターのお薦め)

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入門講座(5月)

= 入門講座からのお知らせ =
入門講座は、3月から5月の間、不定期で開催中です

ご注意ください

5月の予定

※日曜日のクラス

日にち時 間内 容
5月 5日(日)11時15分~臨時に講座あり
5月12日(日)13時~教皇を知る講座(場所:カトリック調布教会
5月19日(日)11時ごろ~森司教の講話「いのちへのまなざし
5月26日(日)休 講休 講

* * *
※金曜日のクラス

日にち時 間内 容
5月 3日(金)10時~教皇を知る講座(13時半と19時のクラスはナシ)
5月10日(金)休 講休 講
5月17日(金)休 講休 講
5月24日(金)13時半~/19時入門堅信講座
5月31日(金)13時半~/19時入門堅信講座

* * *
・・・ 6月から、ほぼ平常に戻り、毎週開講となります ・・・

巻頭言:主任司祭 豊島 治「つづきます」

つづきます

主任司祭 豊島 治

 ご復活おめでとうございます。そして、洗礼を受けて、神さまの親心と密接に結ばれたすべての方々にお慶びを申し上げます。
 教皇来日という報道も現実味をおびています。そして、教皇さまを正々堂々「パパさま」と呼べるのも、洗礼を受けたつながりによるものと言えます。噂の域を出ませんが、東日本大震災被災地訪問を検討されていると、TBSで報道されていました。もし実現すれば、それは意味深いことでしょう。2011年の震災発生当時から生活の場が失われ、恐怖と混沌の現実が今なお続いている状況に降り立つだけでも、言葉以上の印象があるように思えるのです。

 被災地の各拠点は、政府や協議会が定めている2021年の転換年を前にして、支援の再検討を重ねています。多摩教会が属している宗教法人カトリック東京大司教区は、福島第一原発に一番近い福島県南相馬市原町区内のカトリック教会の敷地に、「カリタス南相馬(みなみそうま)」を3年前に設立し、東京では六本木に啓発活動支援拠点として、「カトリック東京ボランティアセンター」をもって活動してきました。二つとも幸田名誉司教が責任をもっています。このうちの「カリタス南相馬」は、復活祭の翌日4月22日に東京教区所属から「一般社団法人 カリタス南相馬」となる運びとなりました。これは、カトリック組織の独立という意図で行うわけではありません、やむを得ない理由があります。
 現教皇の前任者ベネディクト16世教皇は、教会の本質として ①祈る教会(典礼) ②証しする教会 ③愛の奉仕をする教会(ラテン語でカリタス)を挙げられています。すべての教会は、このことを「時のしるし」として受け止め邁進しています。
 ところで、私たちが日本で属する宗教法人規則の目的の項目には、「救世主イエス・キリストの啓示に基づき、唯一、聖、公、使徒継承をその特徴とするカトリックの教義をひろめ、儀式行事を行い、信者を強化育成する業務、事業を行う」というくだりがあります。
 カリタスの活動は、カリタス南相馬の活動も含めて、愛の奉仕によるものです。しかし、地域に基づいて開かれた場となる数々の企画は、宗教法人の規定枠を越えてしまうことになるのです。そこで、先駆的な取り組みとして、カトリック精神をもった法人を設立する運びになったのです。もちろん各カトリック教会諮問組織に伺いをたてて、了承をいただき、理事に仙台教区の平賀司教さま、幸田名誉司教さま。設立時社員に菊地大司教さま、そして私、豊島神父も名が入っています。しかし、独立することには変わりないので、財政は厳しくなります。
 一般社団法人になると、呼びかけに応えて下さった寄付者の方々の税制優遇の制度も受けられるそうです。方法&優遇対象の範囲について、詳しくはカリタス南相馬事務所に問い合わせください。

 多摩教会の対外行事のいくつかは、偶然にもこれに関係する内容になりました。
 復活祭の翌週、4月28日には、東日本大震災被災地のためのチャリティーコンサートがあります。当日、私はカリタスジャパンの仕事で高円寺教会でミサと講話があり、やむを得ず欠席となりますが、主任司祭としてメッセージを記して、来場の皆さんに呼びかける予定です。コンサートは午後からです。チラシをご覧下さい。

 4月27日から5月3日まで、多摩教会聖堂エントランスでは、「教皇さまを知る企画」として、写真展をいたします。現在、「なんみん(従来難民と記していた)」とされた方々への教皇メッセージの背景を知っていただくものです。3日の初金10時のミサ後には、少し説明会もいたします。(多摩カトリックニューズ前号にて既報)

 5月12日は同じテーマですが、写真も鮮明で、説明も時間を掛けた内容のものを、調布教会、府中教会と3教会合同で調布教会にて行います。13時からです。

 5月19日は、森名誉司教さまにおいでいただきます。これは、3年後2022年が多摩教会創立50周年を迎えるための布石にあたります。ミサのあと、「いのちのまなざし」初版の発行に関わった司教さまによる、今の私たちのいのちについて、とりまく社会について話されると思います。近日印刷されるチラシを参照ください。

 多摩カトリックニューズ次号発行のときは、もう元号が「令和」に変わっているのですね。多摩教会には改元をこえても、いつも通りでしょう。今、なにかを引きずっていて、不具合であるのなら、改元5月1日をもって、あるいは学びを通して、気分を一新して活動してはいかがでしょうか。

caritas-minamisohma-s小金井教会を中心とした支援で110万円相当の電光看板が設置され、福島県相馬市の輝きとなりました。
(カトリック系3施設が並記されています)

連載コラム:「多言語による聖書輪読」

= 弱音・不安は神様に預けて、受け入れあう笑顔をもらいに行こう =
連載コラム「スローガンの実現に向かって」第98回
「多言語による聖書輪読」

マイナ・アーネスト・ウェケ Maina Emest Weke

 聖書に書かれているのは神の御言葉ですが、その文章の組み立て、言葉選び、言葉のリズムなどには非常に優れた特徴があります。これらの特徴がよりはっきりするのは、幾つかの聖書の翻訳を読み比べる時です。
 今、多摩教会の聖書輪読では三つの聖書を使用しています。日本語聖書はカトリック教会標準の「新共同訳」。英語の聖書は二つ、アメリカのカトリック教会標準の「New American Bible Revised Edition」(2010)と、分かりやすい英語で書かれている「Common English Bible」(2011)です。聖書輪読の仲間は20名前後で、普段集まる平均人数は6名です。

 聖書の御言葉に興味をもち始めたのは、20年以上前の大学の学部の時で、カトリック学生の祈りのグループの一員としてでした。当時お気に入りの聖書は、節ごとに詳しい注釈が沢山詰まっている「新エルサレム聖書」(New Jerusalem Bible,1985)でした。ある注釈では、アラム語やギリシア語から訳された聖書本文の表現の問題が明らかにされていました。また、歴史的な背景も解説していました。それらの追加情報をもって聖書を読むと、以前より聖書の語句が生きたように感じました。
 それから、日本に来ました。はじめは、ひらがなとカタカナを読むのが限界でした。もちろん、日本語はまだ理解できませんでした。日本語のミサを理解できるまで年月がかかりましたが、やがて新しい言語環境に慣れて、ミサの全体を理解できるようになりました。
 約5年前、昔の友人たちとの聖書輪読と分かち合いの楽しさを思い出し、もう一度やりたいと思い始めました。今度は、多摩教会の仲間のなかで輪読をやってみたい人と一緒に、聖書の英訳と日本語訳を比較しながら読もうと思い立ったのです。幸運なことに、教会の多くの信者さんは、英語の聖書にも大きな関心を持っていました。皆さんの支援を得て、およそ5年にわたって、毎週日曜日にミサ後、日本語と英語で聖書輪読をしながら聖書本文についての分かち合いをやってきました。

 この多言語聖書輪読を通じて、いくつかのことを学んできました。まず、当たり前かもしれませんが、順に朗読することで、ペースがゆっくりとなり、偉大な言葉の選ばれ方と、美しい文章に気づきやすくなります。
 二つ目は、聖書に描かれた使徒たちを通しての気づきです。読むほどに、使徒たちは、私たちのような人間だったことがより明確になり、イエス様の教えは直接私たちに宛てたものであるということを感じます。彼らはキリストによって選ばれた聖なる人々でした。しかし、彼らが直面した信仰問題は、私たちが今日直面している信仰問題です。
 この輪読会には、たまに海外からの参加者もあります。その時は、彼らの母国語で聖書の文法表現も比較して分かち合います。多言語の聖書輪読によって、聖書の御言葉をよりよく味わうことができます。ところで、翻訳が変わっても変わらない、一つの例外に気づきました。それはキリストの御言葉です。今まで確認している限り、どんな訳もキリストの御言葉はほとんど同じです。これに気づいて、非常に安心しました。
 最後に、どなたでも興味をお持ちの方は日曜日のミサ後、信徒館でご一緒に聖書輪読をしましょう。

4月:「初金家族の会」からのお知らせ

「初金家族の会」からのお知らせ

藤田 照子

 満開の桜の中、初金のミサに与りました。
 神父様は、お説教の中で、小斎について触れられました。キリスト教には、食べてはいけないという食品のタブーはありません。マルコ福音書7章に、「外から人の体に入るもので、人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出てくるものが人を汚すのである」とあります。毎金曜日の小斎の規定は、1960年代におきかえられましたが、小斎がなくなったわけではなく、受難に心を向ける必要があり、根本的な精神は、祈り、節制、愛のわざにより精神が高められるとされています。司教様が四旬節中に愛の献金を呼び掛けておられるのも、愛のわざを実践するためです。
 共同祈願は、洗礼志願者のためにお祈りしました。

 初金家族の会では、持ち寄りの鍋パーティをいたしました。30人程の参加者でしたが、皆さんの思いが詰まったお味を堪能し、懇親のひと時を過ごしました。5月、初金のミサはありますが、祝日のため、「初金家族の会」はお休みとなります。

 「初金家族の会」は、2011年2月に、多摩カトリック・ニューズの「スローガンの実現に向かって」第10回に、松原 睦さんが「オヤジの会」を呼び掛けられたのが契機となり、松原さん、志賀さんのお骨折りにより、「オヤジの会」→「オヤジ、オフクロの会」→2013年6月に「初金家族の会」として出発しました。「みんなちがって、みんないい」のキャッチフレーズで、どなたも集える会でありたいとの願いをこめて‥‥。しかしながら、年を経て、支障も出てまいりました。どうぞ、この会がいつ迄も継続できますよう、お世話をくださる方や、体験談、巡礼、趣味等々のお話を提供してくださる方、何よりも、多くの方々のご参加をお待ちしております。

2019年聖週間と復活祭の典礼

聖週間復活の主日(復活祭)
典礼の予定は、以下のとおりです。

司式司祭:豊島 治神父

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聖木曜日(主の晩さん)
4月18日(木)19:00~

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聖金曜日(主の受難)
= 過越の聖なる断食(大斎・小斎) =

4月19日(金)19:00~

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聖土曜日(復活の聖なる徹夜祭)
= 過越の聖なる断食(任意) =

4月20日(土)18:30~

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🔸 復活の主日 🔸(復活祭)
4月21日(日)10:00~

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🔹 初めての方へ 🔹

日曜日のミサの前後には、聖堂のエントランスホールに、
受付とは別に、案内係がおります。

どうぞ、ご遠慮なくお声をおかけください。

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多摩教会への交通アクセス
Google Map
ChurchMap-HPforMass

☆電車のご利用
小田急多摩線「小田急永山駅」、京王相模原線「京王永山駅」より徒歩15分
京王相模原線「聖蹟桜ヶ丘駅」より、徒歩20分

☆バスのご利用
※「小田急永山駅/京王永山駅」より
 6番のりばバス乗り場案内図 時刻表 =2018年9月25日現在=
  桜22系統~桜25系統「聖蹟桜ヶ丘駅」行き
   二つ目の「諏訪下橋(すわしたばし)」停留所下車。
    横断歩道を渡り、バスの進行方向で川沿い100m右。

※「京王線・聖蹟桜ヶ丘駅」より
 11番のりばバス乗り場案内図
  桜22系統~桜24系統
   二つ目の「車橋 (くるまばし)」停留所で下車 。川沿い200m左。

☆タクシーのご利用
永山駅より 「馬引沢橋(まひきさわばし)そばの多摩教会」で。基本料金。
聖蹟桜ヶ丘駅より「馬引沢橋(まひきさわばし)そばの多摩教会」で。1300円前後。

☆近隣駐車場のご案内
遠方からお越しの方、お体の具合などで車のご利用をお考えの方は、以下の近隣駐車場をご利用ください。

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カトリック多摩教会

住所: 東京都多摩市聖ヶ丘1-30-2
<鎌倉街道・馬引沢橋(まひきざわばし)そば>

電話: 042-374-8668