2020年5月3日までの多摩教会でのミサ&諸行事・催事について(第三次)

2020年3月26日

2020年5月3日までの
多摩教会でのミサ&諸行事・催事について(第三次)

主任司祭 豊島 治

カトリック東京大司教区大司教より、3月23日午後連絡があり、新型コロナウイルス感染症の行方が見通せない状況に鑑み、当面の間、公開されたミサを中止するとの通達がありました。

教会としては、この通達を受けて、ミサ公開中止期間を5月3日(日)まで延長します。
この中には、枝の主日から始まる聖週間の典礼も含まれます。

そして、今後のミサ公開中止期間を含む5月初旬までの対応スケジュールを、多摩教会信徒の皆様にメール便で送付します。
(当初3月21日に発送予定でしたが、内容が多岐に渡るため時間を必要とし、29日発送となります。)
お急ぎのかたは、27日夜には文書ができていますので、多摩教会エントランスや信徒会館BOXからお受け取りください。

また、5月3日までに行われる集まりについては、以下の小規模の集いを除いて中止します。
(具体的な内容は送付されるスケジュールをご覧ください。)
【 期間中に行われる集まり 】
① 講座(休講の講座もあります) ② 掃除 ③ 総務 ④ 広報 ⑤ 地区集会(一部)

感染した方々の快復のために、いっそうのお祈りをお願いいたします。

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【 関連情報 】

・「新型コロナウイルス感染症に伴う3月30日以降の対応」2020年3月23日(菊地功大司教、カトリック東京大司教区)

・「聖週間を迎えるにあたって」2020年3月23日(菊地功大司教、カトリック東京大司教区)

「0(ゼロ)」でいます

「0(ゼロ)」でいます

主任司祭 豊島 治

(この原稿は編集の方が指定した締め切りの2分前、3月21日午前7時58分に記しています。情報はこの時点での内容です。)

 多摩教会横の桜も開花し、復活祭の光景は揃っています。寒暖差はあるものの暖かさは極端で同時に蚊も元気に活動しています。春と夏の象徴が重なっているという不思議な状況です。
 不思議な状況というより異常な時間が長く続いています。近辺では2月14日に都内タクシーの乗務員が「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)という報道があってから、見えない恐怖の中に過ごす意識となっています。
 多摩教会は前号の多摩カトリックニューズに記載したとおり(※1)、大司教の示した指針をもって対応しています。しかし、アルコール消毒液の設置に関しては、世間と同じように品薄で溶液が不足しています。薬用石けんは教会内の水場すべてに設置しましたので、こまめな手洗いで対応してください。いわゆるペーパータオルは指針に従い撤去しました。ご自身でお持ちください。

 2週間のミサ公開中止という、私にとっては初めての通達を受けとり、そこからまた延長されています。ミサのために教会に赴くことが叶わないのですから、今までの「通常」を維持していくということが、いかに大きなことか考えさせられます。
 中止期間一カ月を迎えようとする今、忍耐の限界になったという手紙が届くようになりました。ミサを再開してほしいというものです。世間のイライラ度が高まっているようですから、気持ちはよくわかります。しかし、公式の通達をもって対応しているので、ご理解いただきたいと思います。

 見えない恐怖という言葉を思うとき、ふと2011年の福島原発の影響による恐怖を思い起こします。地震のあとの恐怖から自分自身を持ち直すため、3月11日の教会で行われていた(当時私は秋津教会にいましたが)十字架の道行には大勢の人が来られ、地震速報のアラームが時々鳴る中、そして揺れもありながら、道行の「留(りゅう)」を回ったのです。しかし、今回は集まるということができません。クラスターを危惧しているからです。自分自身で信仰をもって毅然と過ごすという課題がでました。時期的に偶然ですが、これが私たちの四旬節におけるタスクでしょう。
 インターネットで対応できることは実行するという試みも始まりました。教皇ミサも時間差はありますが閲覧できます(※2)。東京大司教のミサもできます(※3)。しかし、これだけでは足りません。あくまでも緊急処置です。そこで、主日の聖書箇所を味わうために、あえて文字にした手引きの冊子を多摩教会信徒の皆さんに送付しています。主日である日曜日に、落ち着いた時間を持って聖書と霊的聖体拝領を味わってください。ふだん聞き流してしまう聖書の一言一句も、説教や祈りも、文字と自分の気持ちをあわせると、それはご聖体の存在に対する意識に加わるものがあります。黙想に近いことができるチャンスをもって、またお互いお会いしましょう。

 よく、「神父さま、お休みができていいですね」と言われますが、ミサの公開中止というのはお休みではありません。私にとっては、ミーティングがない分、狭い範囲で対応せねばならないし、司祭はミサを休むということではありませんので、務めは行っています。光景は、むしろ一人で朗読し、誰とも言葉を交わすことなくミサが行われるということになります。
 昔の先輩神父さまは、神学生の私を指導する中でこうおっしゃいました。「一人で祈っていたとしても、祈りは一人ではない。そこには天使がいる。万軍の天使が共に賛美をしている。だから意識していなさい」と。今こそ、私たちの神に向かう祈りは共同の祈りとつながるのでしょう。

 23日には新たな指針がでるということですから、復活祭がどのような処遇となるかわかりません。通達次第では、その後も気持ちにチャレンジ精神を必要とするでしょう。
 マイナス気分になりそうなときは、せめて「0(ゼロ)」状態にもっていきましょう。それより高くする必要はありません。「0(ゼロ)」になったとき、自分が見えます。そして十字架を通した復活の力強さを得ることになると考えましょう。

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【 参 考 】
(※1)「多摩教会は前号の多摩カトリックニューズに記載したとおり」
 「多摩カトリックニューズ2月号」の主任司祭巻頭言をご参照ください。
 >  主任司祭 豊島 治 「正しく学びます」(『多摩カトリックニューズ』2020年2月号 巻頭言)
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(※2)「教皇ミサも時間差はありますが閲覧できます」
 「The Holy See」などをご参照ください。
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(※3)「東京大司教のミサもできます」
 「四旬節第三主日以降のミサ動画配信(2020.3.12)」(カトリック東京大司教区「東京教区からのお知らせ」)をご参照ください。
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新型コロナウイルス感染症に伴う公開ミサ中止について

2020年3月12日

カトリック多摩教会信徒の皆様へ

新型コロナウイルス感染症に伴う公開ミサ中止について

主任司祭 豊島 治

カトリック東京大司教区では新型コロナウイルス感染症の見通せない状況に鑑み、公開されたミサの中止期間を3月29日(日)まで延長することにしました。
教会としてはこの通達を受けて、3月29日(日)までの全てのミサの公開を中止します。
なお、4月3日(金)の初金ミサもお休みとなります。
また、この期間中に行われる集まりも、以下の小規模の集いを除いて中止します。

【 期間中に行われる集まり 】
① 堅信講座 ② 初聖体講座 ③ 掃除 ④ 総務 ⑤ 広報

・ 21日(土)に、多摩カトリックニューズを信徒世帯に郵送で送付します。
  その中に、中止期間中の行事の有無や延期時期などを記載した冊子も同封します。
  冊子を早めにご希望の方は、信徒会館入り口BOXからお持ちください。(本日から入れてあります)

感染した方々の快復のために、いっそうのお祈りをお願いいたします。

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【 関連情報 】

・「新型コロナウイルス感染症に伴う3月15日以降の対応」2020年3月10日(菊地功大司教、カトリック東京大司教区)

四旬節第3主日以降のミサ動画配信(カトリック東京教区)

カトリック東京大司教区では、3月15日(日)以降も当面の間、公開のミサは中止という決定がなされました。
(参考:「新型コロナウイルス感染症に伴う3月15日以降の対応」)

3月15日(日)から3月29日(日)まで、同教区の「すべての信徒」が、ミサに与る義務を免除されていますが、引き続き、インターネット(YouTube)でミサが中継されます。

中継のミサに与って霊的聖体拝領をし、聖書の朗読や、祈りを捧げる時を持つことが勧められています。

詳しくは、以下をご覧ください。(ミサ配信の動画もご覧いただくことができます)
・「四旬節第三主日以降のミサ動画配信」2020年3月12日(カトリック東京大司教区「東京教区からのお知らせ」)