聖書講座お休み延長について

2020年11月20日

現在、多摩教会からのお知らせはブログに掲載しており、随時更新しておりますので、ご参照ください。

新型コロナウイルスに関する状況に鑑み、本日付で、聖書講座の休講が来年3月まで延期される旨のお知らせが掲載されております。

ブログ記事「聖書講座お休み延長について」をご覧ください。

受講されている皆さま、及び、予定してくださっていた皆さまには、ご迷惑をおかけして恐縮ではございますが、ご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。

【障害情報】インターネット回線復旧のお知らせ

2020年11月18日

11月14日より、教会のインターネット回線に不具合が生じておりましたが、ケーブルに問題があるなど、複数の原因が確認されました。

対策を講じている最中で、今後も業者と対応してまいりますが、11月18日現在、応急処置にて復旧いたしました。

ブログにつきましても、本日より更新が可能になりそうですので、お知らせいたします。

ご不便をおかけして申し訳ございませんでした。

邁進しています

邁進しています

主任司祭 豊島 治

(この原稿は入稿締め切りの3時間前、午前5時8分作成されています。基づく情報はその時点のものです)

■お疲れは祈りをもって神さまへ
 ウイルスの影響で社会生活が変わって半年ちかく。国の総理大臣も持病の悪化で辞意を表すほどです。「なにをしたらいいか」「対処法はなにか」がわからないまま過ごすというのはなにかしら疲れをもたらします。運動しましょう。家の中でも筋肉が増える運動がありま。NHKでみることができます。そして祈りましょう。今の心情を祈りに加えて神さまにささげましょう。神さまの恵みは一日一日新たにされていきます。
■教会のうごき
(ミサについて)
 ミサはご存じのように大司教さまからの年齢制限&地区割での時間制限を守りながら仮聖堂にておこなわれています。制限でミサに赴くことがかなわない方々を思いながら祈りを行っています。
 参加される方には特設の水場が設けられていますので入堂前に手洗いをお願いしています。歌を控えるようにとの通達なので、「唱えるミサ」となっています。答唱詩編もアレルヤ唱も拝領も唱えています。
 今後は唱えるミサの祈りのバリエーションも実践します。奉納のあとの奉献文もミサ典礼書には数種類の祈りがあります。また仮聖堂でのミサ開始からインターネット中継の試行も行われています。試行の結果ですが教会周辺はテレワークをしている方々が増えたようで、ミサの時間、インターネット接続が不安定です。これからは夏休みも終わり学校が再開されている時期ですので、もしかしたら安定するかもしれません。そうなれば次の段階にいけます。
 また、制限の対象の方に秘蹟との交わりの場を考えるよう大司教様からいただいています。このことについて工事が二期工事まで全て終わり安全状態が確認されてからとさせてください。

(予定していた行事について)
 2020年も後半に入って2カ月。私個人は年内の原状回復は難しいと考えています。以下のように考えていますが、評議会で斬新な考えがでてきて実践できるかもしれません。あくまでも考えとして受け止めください。なお、評議会で検討した結果の告知は9月中旬に皆様に送られる郵送物に同封いたします

9月
【平神父様銀祝】 平神父様は今年叙階25年を迎えられました。すでに年初にお祝いをお渡していますが、霊的花束は時期を見て募ることにしたいと考えます。
【シニアの集い】 連絡会の議事録にありますが、今年は記念品の発送をもって気持ちをお伝えしたいと思います。記念品は既成のものではありません。オリジナルです。
【教会委員長選挙】 行事ではありませんが、今年予定していた選挙は行いません。詳しくは次回の評議会を経てお伝えします。

10月
【バザー】 例年の食品の販売、密集した場での飲食はソーシャルディスタンスを考え不可能と考えます。カトリック修道会系の物品が出店意向をだされていますので可能かどうか工事スケジュールみての安全確認をして決断したいとおもっています。

11月
【七五三】 子供の祝福として大事な機会ですが、11月の状況が予測できません。すでに祝福カードの制作を始めていますが。できれば当事者限定の集いもしたいところですが慎重にならざるを得ません。
【墓参】 従来のバスツアーは中止します。8月の盆時期にに主任司祭が一人で祈りにいったように、死者の月についても墓参は個別に行いたいとおもっています。教区主催も中止の連絡がきました。
【死者の祈念ミサ】 どのような形で申込み・ミサ挙行ができるか検討中です。

12月
【待降節行事】 いままで「祈りと聖劇の夕べ」と題していた行事は中止とします。代わりの祝いを表現することを考え中です。

2021年1月
【賀詞交換会】 準備のこと、飲食のこと、時期のことを考えると中止になると考えます。

(教会学校・講座について)
 教会学校については調布教会と連携し教会が作成しているYouTube教材と副教材「こじか」をもっていたします。例年9月~12月は聖劇の準備のためいわゆる勉強は自習となっていましたが聖劇は中止になりますので、二学期はこの2つをもって始め、状況を見守ります。
 聖書講座については今までの様な形式は年内は中止します。代わりに配布する「ミサに出席できない間の過ごし 祈りと聖書の黙想」冊子をもって学びとします。
 入門講座については入門係と打合せをしますが、基礎疾患のある方への対応方法や年齢のこともあり、どのような形でできるかを最終確認してから公示します。

(教会の運営について)
 上記の予定を教区通達を踏まえてどうするかを検討し、また年度末を迎えるにあたり教区指針の確認プロセスを遂行する必要のため、評議会委員長の指示のもと司牧評議会を再開しました。しかし教会活動中止や制限の教区本部令により今まで通りに地区委員・活動会すべてを同じフロアに集めることはできません。
 そこで7月、「聖堂共同体規約運用にあたってのガイドライン」を適切に改定し、評議会に参加出来る代表を経済問題評議会委員代表、典礼代表、営繕代表、教会家族委員会代表としました。いずれも現在感染防止に注意しながら活動している部です。評議会副委員長の参加については評議会委員長の判断に任せます。また総務・受付・広報については主任司祭と評議会委員長が現状を集約し提示した範囲で活動するものとします。
 このことによって教区・教会規約に定められている運営指針どおりに進めることができます。

(信徒への連絡について)
 この状況下多摩教会信徒の皆さんへは以下の方法で連絡しています
① 封筒に関係文書をいれて送付しています。これを私は個人的に『大発送』といっています。その名のとおり労力も含めかかるものが甚大です。頻繁にできることではありません。直近は9月ですが、現在の状況が続くなら次回大発送は1月ごろと考えています。
② ブログで毎日教会のことを綴っています「多摩教会入門」で検索ください。
③ 各主日のミサで配布される「ミサの手引き書」に式文だけでなく週間報告・予定を掲載。ローカルな内容もいれています。金曜午後から日曜13時まで教会前でいれています。ブログでも表記出来る範囲で(個人名削除して)掲載できるようにします。

■感謝申し上げます
 先の私の霊的花束への参加にありがとうございます。15年できたのは皆様のおかげです。

前向きでやってます

前向きでやってます

主任司祭 豊島 治

(この原稿は入稿締め切り1時間前の6月27午前7時32分に書いています。掲載されている情報はその時点でのものです)

 四旬節から復活節に至る長い自粛期間を経て、制限をもってミサを一部公開で行うことの通達がでました。ただ、感染には波があるとも指摘され、完全に終息したわけではありませんから、未だ安全宣言が出ていないしばらくの間、ミサを捧げることの制約を守るための犠牲は継続しています。
 いのちを守るためとはいえ、普段の活動が制限され、自粛ばかりを求められていると、どうしても思考が内向きになってしまいます。内向きになった思いは、自分の心の世界を中心に展開しますから、ともすればとても利己的になり、さらには、普段であれば心の奥底に秘めているような思いや、常識が盾となって表に出さない感情までもあらわにしてしまうということは、大司教様もおっしゃっています。このストレスのはけ口を、大変な立場にいる人に向けてはいけません。じっくり神さまの計らいはどのような形を私に示して下さるのか、神さまの時間の使い方に思いを合わせていきたいと思います。

【ミサについて】
 他の小教区の情報を見てみますと、ある教会では、6月21日のミサは〇〇地区の人、29日は〇〇地区の人と地区ごとにして、ミサにあずかれるのは月に1、2回としています。奉仕者の手配もあるので各々小教区教会の状況はあるでしょう。
 でも私は、来られる人は毎週ミサをモットーに、委員の方に今回設定をお願いました。ミサに参加できる人は、ミサに赴けない人の思いも背負いながら、ミサの祈りをせねばなりません。郵送されているミサ案内を参照下さい。
 通達に、ミサに来ることのできる年齢制限がありますが、これは「いのちをまもる」、つまり「ミサに行きたい」という衝動を祈りにかえて、「私のいのち、神さまが与えてくれた私のいのち、神さまは私に、今どのような期待をなさっているのか、何ができるのか」について黙想することができるチャンスと考えて過ごしていただければと思います。(注:実際、およそ90歳の母にもそう言いました→怪訝な顔をされました→親子の間での福音宣教は難しいと感じることがあります。でもせねば。)
【インターネットに頼らざるを得ない状況、でも、、、、雑言も捨てきれない】
 コロナ感染症対策で脚光を浴びたのが、インターネットを使った対応です。日曜10時の大司教司式ミサ、14時頃の教皇ミサ、他の教区、教会でも実施され、居ながら多様なミサをそれで「閲覧」できる状態となりました。でもちょっと疲れたという声も聞こえてきます。「つまらない」という感情は、人との心の距離感から発せられるものですから、実況中継では補えません。
 Zoomやスカイプというインターネットから出る機能を使って会議を実施することが多くなりました。教会でも委員会や飲み会など、そうやって代わりに行うことも考えられたでしょう。でも「雑音」も大切です。インターネットを使った交流方法については、従来の会議室でのやり方と気持ちを切り替えなければなりません。機械を使った方法は、物理的距離を乗り越えて聞くには便利ですが、マイクの使い方にたけている人、声が大きい人、意志をもって発言したい人に、その場の流れが持っていかれることがあります。会議で起こる「雑音」「ひそひそ話」も実は重要で、思いもかけない呟きが、場を良い方向に持っていくことがよくあるからです。司会をする人のオンライン用トレーニングも必要です。私はしばらくそれらのツールは公的には使用せず、オンラインのミーティングのよい在り方を考えたいと思っています。
【多摩教会の運営について】
 多摩教会の組織運営は、数年前改訂された規約によって運営されていました。その規約の定着完了前に、この感染症がはやりました。この規約には、「ミサ公開中止」「会合の時間制限、年齢制限」の場合の対応案件は入っていません。基となる教会法典も、ほぼ記載がないのです。また、教区からくる通達もおよそ1週間単位で、月1回の司牧評議会スケジュールでは対応できなくなっています。そして、参加者の年齢制限、集会ごとに名簿を作って対応する作業や保管、会場の換気も限界があります。
 そこで、司牧評議会にあたる機能は、しばらく司牧評議会委員長による任命者での構成で行います。活動については、運営にあたる典礼、会計(集計は休み)、総務、営繕、受付、掃除のみです。さらに、今後の感染症による特別対応のため、教会家族委員会も機能し始める予定です(詳しくは後日)。
【祈りに頼りましょう】
 司祭修道者が神の御許に召されました。ニコラス神父様は福音宣教推進の中心でした。ネメシェギ神父様は多くの教えの著書を与え、シスター石川和子は聖歌の作曲で貢献されました。カルペンティール神父さまもそうです。病者のためにも祈っています。
 日々の事柄を祈りで受け止め、バランスをとって心を健全に保って過ごしましょう。

 
 

寄稿:カルペンティール神父様への感謝

= 寄 稿 =
カルペンティール神父様への感謝

関戸・一ノ宮地区 井上 信一

 5月17日付けのカトリック新聞で、カルペンティール神父様が3月20日に帰天されたことを知りました。この記事が目に入った瞬間、ついに亡くなられかという悲しみと共に、101歳までよく頑張られたという感嘆の気持ちがこみ上げました。カルペンティール神父様は、当教会聖堂の窓を飾るステンドグラスを作製して頂いた方です。

 献堂前年の1999年、当時の主任司祭 宮下神父様の要請を受けて、カルペンティール神父様はこのステンドグラスの作製に取り組まれましたが、神父様は新宿区百人町にあるドミニコ修道会の「学生の家」を本拠とされていました。製作状況を見たいと思い、工房を訪ねましたが、工房と言っても、物置小屋のような雰囲気の雑然とした作業場でした。一瞬、こんなところでステンドグラスが作れるのかと不思議に思ったほどでした。しかし、制作中の神父様を見ていると、その真剣な眼差し、素早い手作業で見事に色付けされたガラスが鉛の紐で、一つの絵にまとめられて行かれるので、ステンドグラスの誕生を僅かながら、垣間見た思いがしました。
 神父様の学歴や美術家としての業績、そして多摩教会のステンドグラスについては、教会ホームページの「教会案内」に詳しく書いてありますので、ご参照下さい。特記すべきことは、若い時から美術を学ぶと共に、19歳で聖ドミニコ修道会に入会し、ベルギーの最高学府であるルーヴァン大学で学ばれ、1944年に司祭に叙階されたことです。
 宣教師として1949年に来日され、その翌年には東京芸術大学に入られ、日本画を学ばれました。その精力的な学習と芸術活動の広さと深さには、驚かされます。それは、作品の様式が多彩なこと、その数量が半端でないこと、活動の範囲が世界的であること、などなどです。

 2010年5月の献堂10周年には、記念ミサを歴代の主任司祭と共に、共同司式され、その後、ステンドグラスについて講話をして頂きました。小生が最後にお会いしたのは、2014年の秋で、引退の可能性について話され、故郷のアントワープに帰るか、四国にある養老施設に入るか、迷っているような話をされました。その後、送って下さったクリスマスカードの住所がアントワープであることから、やはり故郷を選ばれたことが分かりました。昨年末のカードが最後のものになりました。
 人柄は物静かで、優しい方で、それは作品の中の人物の眼差しにもはっきりと表れています。こちらの無理なお願いでも、断られたことは一度もありませんでした。ただ、絵の勉強を教わった方々には、あるいは厳しかったのかも知れませんが。
 2018年9月の100歳のお誕生日には、ベルギーのフィリップ国王からお菓子と記念品、アントワープ市長から花束が贈られ、沢山の人々が集まり、誕生日を祝われたとのことです。
 因みに、カルペンティールというお名前はフラマン語の発音で、仏語ではシャルパンティエ、大工さんという意味です。二つともベルギーの公用語です。
 カルペンティール神父様は今、主のみもとでも、相変わらず沢山の絵を描いておられるのでは? どうか安らかに憩われますように! 感謝の気持ちを込めて、お祈りいたします。